「通勤が長いから転職したい」
この理由を、少し言いにくいと感じている人は多いと思います。
「それくらい我慢すべきじゃないか」
「贅沢だと思われないか」
「甘えていると思われないか」
でも、最初に伝えたいことがあります。
勤務地や通勤に違和感を覚えるのは、弱さではありません。
それは、働き方と人生をちゃんと両立させようとしている証拠です。
通勤が問題になるのは「距離」ではなく「積み重なり方」

通勤時間そのものが、必ずしも悪いわけではありません。
新聞を読む時間になる人もいます。
本を読む人もいる。
資格の勉強にあてる人もいる。
前向きに使えれば、通勤時間は貴重なインプットの時間です。
それでも、ある時から違和感が生まれます。
疲れが抜けない。
帰宅すると何もできない。
休日は回復だけで終わる。
最初は「慣れれば大丈夫」と思っていたものが、
気づけば生活全体の余白を削る要因になっている。
問題は距離ではなく、
その通勤が、長期的に続けられる働き方かどうかです。
「通勤がつらい」は、キャリアの視点で言い換えられる

通勤を理由にするときに大切なのは、
「しんどい」という感情で止めないことです。
本当に言いたいのは、こういうことではないでしょうか。
この働き方を続けた先に、
どんな力が身につくのか。
どんな人材になっているのか。
通勤時間と業務負荷が重なり、
学びや振り返りの時間が持てなくなったとき、
人は初めて将来を不安に感じます。
それは逃げではありません。
「長く成果を出し続けるために、環境を見直したい」
この一文に集約できます。
僕の一言(体験談:通勤を前向きに使えなくなった瞬間)

僕自身、通勤時間を前向きに使おうとしていた時期がありました。
本を読んだり、業界ニュースを追ったり、
「この時間も成長の一部だ」と思っていました。
でも、仕事の責任が増え、
帰宅時間が遅くなり、
その余力が少しずつ削られていきました。
ある日、電車の中で本を開いたまま、
まったく内容が頭に入ってこない自分に気づいたんです。
「工夫が足りないのかな」
「気持ちの問題かな」
でも違いました。
工夫では埋められない構造になっていたんです。
この働き方を5年続けた自分を想像して、
正直、前向きなイメージが湧きませんでした。
そこで初めて、「通勤が長いから」ではなく、
「この環境では、成長と生活を両立できない」と言葉にできました。
それが、転職を考え始めた本当の理由です。
面接で使える整え方:「通勤」をどう語るか

面接でそのまま「通勤が長くて」と言う必要はありません。
大切なのは、
通勤が自分の働き方にどう影響していたかです。
たとえば、こんな形です。
「通勤時間自体は学習や読書に活用していましたが、業務負荷が上がるにつれて余力がなくなり、長期的な成長が難しいと感じるようになりました。今後は、仕事と自己研鑽を無理なく両立できる環境で、継続的に成果を出していきたいと考えています。」
これなら、「楽をしたい人」には見えません。
現実を見たうえでの判断として伝わります。
まとめ:勤務地・通勤は「人生設計」の話

勤務地や通勤は、
単なる距離や時間の問題ではありません。
それは、
どんな生活を送り、
どんなペースで成長し、
どんな状態で働き続けたいかという、
人生設計の話です。
違和感を覚えたなら、
それは立ち止まる価値があるサインです。
無理に我慢する必要はありません。
無理に正当化する必要もありません。
勤務地・通勤を見直すことは、
自分をすり減らさずに働くための選択です。


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